午前中の遊び、活動の途中で聞こえてくる包丁の音、食器の音、そしてだしの香り…子どもたちは自然と「きょうのごはんなあに?」と給食室に集まってきます。視覚・聴覚・嗅覚から子どもたちも食べる意欲は膨らんでいきます。
安心安全な完全手作り給食、野菜中心のうす味の食事は子どもたちの元気につながっています。
食材ひとつひとつの原産国にこだわり、塩分控えめで食材本来の味を楽しめるメニューを提供しています。また、食材の旬にもこだわり、四季折々の旬の物をふんだんに取り入れています。お米は、契約農家から届く安心のさいたま市産です。
園庭にはびわ・どどめ・ザクロの木があり、子どもたちの大好きなおやつのひとつです。時期になると、手を伸ばし、実をもいで自然の恵みを味わっています。また、夏野菜の栽培を通じ、野菜を身近に感じながら本来の風味・味を楽しんでいます。
子どもが食べたい!と思えること自然と食べ物に手が伸びることが食育の一番のねらいです。乳児期からすすんで手を伸ばせる環境、手づかみで食べる時期を大切にし、意欲的に食べる姿をサポートしています。
家庭的な雰囲気を大切にすること、大人と同じ食器で食べる喜びを感じることを目的として全クラス陶器の食器を使用しています。乳児期には重みのあるお皿を使うことで、手掴みをしたときにお皿が動かず、意欲をそぐことなく食べられます。
幼児期にはお皿を支える腕・指先の力が育ったり、形あるものは壊れることを学ぶ機会になっています。結果的にものを大切にする力が育ちます。
野菜の皮をむいたり、ひげをとったり、菜っ葉をちぎったり…生活の中で自然と子どもたちが集まり、給食のお手伝いが始まります。自分がお手伝いした食材が食卓にあがると、みんな満足そうな笑顔を浮かべています。
味はもちろんの事子どもたちが食事を目にした時に、視覚からも刺激を受け「おいしそう!」と感じたり手が伸びるような鮮やかで感動的な食卓を目指しています。子どもたちから「わあ~!」と歓声が上がる日も多いです。
日々の食事を通じ、咀嚼・嚥下の仕方・食の好みなどを総合的に見守り、個々に合った食事指導の援助を行っています。子どもの姿と、計測データに基づき生活改善のお手伝いも行います。また、給食で人気のメニューを紹介するなど家庭の豊かな食卓づくりのお手伝いもサポートします。