あいう園美園の保育の特徴をご紹介します。
保育の特徴
あらゆる環境の中で
あそびを楽しむ力
子どもの遊び場はなにも公園やプレイルーム、キッズスペースだけではありません。
むしろ自然の中でこそ、遊具のない環境の中でこそ工夫して遊び、想像力を養っていきます。自分で考えて試してみる、やってみることの楽しさを、たくさん味わっています。
巧技台あそび
たくさん散歩に出掛け体を動かし、心身共に健やかな成長を促す保育を行いながら、園庭や室内でもしっかり運動ができるように・・・と、あいう園では巧技台あそびを取り入れています。巧技台とは、はしごや滑り台、鉄棒や丸太を組み合わせることにより、様々な運動あそびのできる運動遊具です。
子どもたちは登ったり駆け下りたり、ぶら下がったりジャンプしたりと生き生きと楽しんでいます。
けん玉・コマ・昔あそび
メディアにあふれた今の時代にこそ楽しんでほしい昔あそび。
人差し指をスワイプすれば、画面上で何でも見られる、何でも自分でできたような気分になってしまう機器にあふれた現代。便利ではありますが、便利さゆえに大切な物を育ち損ねてしまうような気持ちになることがあります。
これから先子どもたちが生きていく現実社会は、指先一つで魔法のように何でも叶う社会ではありません。悔しい思い、葛藤、色々な気持ちになることもあるでしょう。だからこそ今、あそびの中でそのような感情を知り、経験してもらいたいと考えています。昔あそびのあそび方やルールはいたってシンプルです。シンプルだからこそ自分の成長や変化に気づきやすい・・・いろいろな気持ちを感じながら、他人と比べて・・・ではなく、以前の自分自身と比べて自分の成長に気付いてほしいと考えています。
リズム
あいう園では、子どもたちの発達を促すリズムあそびを取り入れています。子どもたちは、ピアノの音や保育士の歌に合わせ、動物や植物、風や波などの自然物になりきり、表現しています。
楽しく体を動かしながら柔軟性・瞬発力・持続性・筋力が付き、しなやかな身体に育っていきます。
年長組になると自分の思い通りにステップを踏んだり、側転をしたり、全速力で走ったりと、自分の体をイメージ通りに動かせるようになり、体が自由になる喜びを全身で味わい、卒園していきます。
水あそび・どろんこあそび
子どもたちはどの子も生まれる前、お母さんのおなかの中で羊水という気持ちの良い池の中に浮かんで自由に動き回り過ごしています。生まれる前から水に親しんでいた子どもたちは、本能的に水が大好きです。
また乳幼児期は、土・砂・どろといった、触れると独自の感触のあるものにも大きな興味を示します。手足や身体全体で感触・感覚を楽しみながら大きくなっていきます。
あいう園の子どもたちは、夏場はみずあそび、春・秋は温かいお湯あそびを楽しみます。汚れを気にせず遊べるのはこの数年間だけです。人生の中で一瞬だからこそ、思い切り楽しんでほしいと考えています。
和太鼓
本物の音に親しむ、心や体に響く振動やリズムを感じ心躍らせる・・・
そんな経験が子どもたちの感性を豊かにすると考え、あいう園では和太鼓遊びを取り入れています。あくまで楽しむことを目的としていますので、猛練習や猛特訓はしません。
小さい頃から太鼓遊びをしたり、大きいクラスの演奏を聴いたりしながら本物の音の心地よさを知り、年長組では1尺6寸の大きな太鼓を力一杯叩く心地よさを味わいます。
小さいうちから
できることは自分で・・・
まだ小さいから・・・赤ちゃんだから・・・と何でも大人が済ませてしまうことが、はたして本当に子どもにとっての優しさや親切でしょうか。
子どもたちは、小さいうちからやってみたい気持ち、試してみたい気持ち、自分でやりたい気持ちをもっています。難しそうだから、やらせるのは大変そうだし、かわいそうだから、と大人が手を出しすぎてしまうことは、子どもの意欲や力を無意識に削いでしまっていることもあります。子どもたちのやりたい気持ちにしっかり寄り添い、難しいことは一緒にやってみる・・・そんな姿勢が子どもたちの未来を育てると考えています。
みんな一緒に暮らし育ち合う
あいう園は、0歳から6歳の子どもたち、そして様々な年齢の大人が一緒に暮らし、過ごす場所です。
みんなが快適に心地よく、そしてもちろん楽しく暮らすために、大人も子どもも協力し合い、育ち合いながら生活しています。
時には兄弟のようにケンカをしたり、親子のようにぶつかり合うこともあります。 一緒に生きている歳月が長いあいう園の仲間たちは、仲直りも上手で、ケンカをしたり意見をぶつけ合ったりした分、絆も深くなっていきます。
就学前の学習は
生活に根差した形で
あいう園では、学校教育と同じ形の就学前学習はしていません。
机に座り、文字数の勉強をする、読み書きのドリルをする、といった形ではなく、文部科学省の示す、保育所保育指針に基づき、幼児教育を行っています。
幼児期の学習は、実体験に基づいたものが大前提です。数の概念はあそび・生活の中で身に付けます。例えば大縄跳びを跳びながら保育士や友だちと数を数え、数を認識していく、給食を自分で取る際に、おかずや果物などの数を数えながら盛り付けるなどのことで、自然と概念が芽生えます。文字についても読み聞かせや、園内の表示をひらがなで記載することで、自然と目に入る環境を作り、興味への入り口を意識しています。
四季折々の行事・活動
暑い時期には涼を感じられる活動、寒い時期は焚火をし、みんなで暖をとる・・・四季を感じられる行事・活動をふんだんに取り入れています。
雪の日には温かい服装で外遊びや散歩、雨の日には大きいクラスは傘をさして散歩に出ることもあります。
戸外で過ごすことで、身体、肌で四季を感じることで、人間本来の持っている感覚を養うことを大切にしています。
命あるものへの興味
自然の中でたくさんの時間を過ごし、自然物と親しむ中で、たくさんの命と出会う子どもたち。
はじめの頃は力加減が分からず、虫や小動物の命を奪ってしまうことも・・・自然の中であそぶことを繰り返すうち、小さな生き物にも命があることを知り、大切に扱ったり、生き物の気持ちに思いを馳せるようになっていきます。この育ちが、子どもたちの優しさや相手を尊重する気持ちの根源になっていきます。
給食
あいう園の給食は、安心・安全の国産素材にこだわり、提供しています。
全クラス、温かみのある陶器の食器を使用し、温かいものは温かい状態で子どもたちの体に届くことを大切にしています。
乳児期は【自分で食べたい】と思う気持ちが大切です。手を伸ばし、手づかみで食材に手を伸ばす【意欲】を育てるために、食材は意識的に大きめにカットしています。幼児クラスは自分の食べるものは自分て盛り付け・配膳するようになります。自分の適量を知り、体と相談しながらその日食べる量をそれぞれ盛り付けます。
みんな保育園の給食が大好きです。天気の良い日は外でごはんを食べることもあります。
自然の恵みをいただく
あいう園には様々な果実、木の実が実ります。春にはさくらんぼ、初夏にはドドメ(桑の実)やびわ、秋にはザクロ、椎の実、冬には柑橘系がたわわに実ります。
四季を通し、手の届くところに果実や木の実が実るため、子どもたちは手を伸ばし自分でもいだり、大きい子は小さい子にもいであげたりと、ほほえましい姿が見られます。
収穫した後はそのまま食べたり、ジャムにしたりしておいしくいただきます。無農薬・made in あいう園・・・の果実は子どもたちの最高のおやつです。
食育
食事の準備はみんなで・・・一緒に生活するみんなで楽しい食事の時間を迎えるために、子どもたちもできる準備をしています。
机を拭いたり、食器を運んだり。皆で支度をするうちに食べる意欲も大きくなっていきます。
また、提供されたものを食べるだけではなく、野菜を育てたり、皮むきをしたり葉物をちぎったりしながら【食】に関わる機会を増やし、食べること全般への興味が育っていくことを大切にしています。